Monday, August 19, 2013

チームワーク - A TEAM WORK

「マタハチは、僕の親友だ。何があっても一緒に助け合っていこうな!」 「マタハチ、最近忙しそうだね。どうだい、たまには飲まないか?  ・・ああ、そうかわかった。頑張れよ!」 「マタハチよ、お前なんか、だんだんよそよそしくなってきたな。  僕のなわばりであまり食べ物がないのは、まさか・・?」 「マタハチなんか、もう知るか。俺は俺で生きていく。せめて俺の邪魔を  したら、タダじゃすまない。」 幼馴染のはずだったムサシもマタハチも、いまでは別々に暮らしている。 ムサシは、夜空の北斗を仰いだ。 大きく息をひとつつき、ずっと、ずっと目を閉じていた。 ・・・これだ。僕らの世界はこうなってしまったんだ。 誰がこうしたのだろう? 僕やマタハチだけじゃない。人間たちも、車も電車も飛行機も。 国も、世界も。 みんな、同じことを考えてるんじゃないか。 みんな、なわばりを守って、怖くて、毎日生きるのに必死なんじゃないか。 そう思ったら、自分のことなんてちっぽけに思えてきた。 ムサシは歩き始めた。 「ここでみんなと同じように、してちゃだめなんだ。」 そう言い切り、マタハチの名を大声で呼び始めた。 ・・・・・ あれから何年目だろう。 ムサシもマタハチも大人になり、体は身寄りもなく汚れているけど、僕らは こうして生き延びてこられた。 再会したあの日、ムサシは、木の板にこう書いた。 Yesterday, he gave me a bone of a fried chicken. (昨日、彼は僕にフライドチキンの骨をくれた。) マタハチは、それを見てムサシの目を見つめた。そして頷き、こう書いた。 Today, he gave me a bread of a hamburger. (今日、彼は僕にハンバーガーのパンをくれた。) ムサシは、それを見て嬉しくなった。 「僕たちは、生きるんだよな。生きてくって、こういうことだよな。」 マタハチは嬉しそうに頷き、「笑顔もくれた。」と書き加えた。       - つづく - _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ たびたびもりもり、遠吠え更新。 ムサシと一緒に旅しよまい! ↓↓ あなたの周りにも、元気をシェアしてね ↓↓ ヽ( '∀`)ノ

No comments:

Post a Comment